放課後等デイサービスとは、就学児を中心に放課後の時間帯に障害の有無に関わらず、発達の遅れが気になる、または発達の偏り等による困難さを抱えているお子さんに対して支援を行うサービスになります。
当事業所では、小児リハビリテーション特化型事業所と銘打ち、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士が個別でのアセスメントを行い専門性を活かした関わりをします。支援をしていくにあたり、読み書き・運動・学習・コミュニケーション等幅広く支援を行っていけるように、学校、家庭での様子も併せて、一人ずつのプログラムを考えていきます。が、まず第一に「頑張る!!」というより「楽しかった。また来たい!!」と思ってもらえるような療育を目指していきます。
一日の流れとしては、放課後に学校までお迎えに行き、事業所にて個別リハビリや集団活動、宿題、自由時間などで過ごしてもらいます。帰りは保護者の方に来ていただいて、その日の様子を伝えるといった流れになっています。長期休暇は、学童や自宅までお迎えに行きます。
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●言語聴覚士
利用児の実態をみるとともに、心理学検査や読み書き検査、視知覚検査等を行い客観的な評価をしていきます。その上で認知神経心理学的な視点を通して、発達支援や学習支援等を行っていきます。例えば、読みが苦手なお子さんであれば、文字を覚えられているのか、覚えられていない場合は、覚えにくい原因は何なのかの評価をし、有効な学習方法や訓練などを考えていきます。文字は覚えられているのに、読みがたどたどしいのであれば、その原因も評価をし、有効な学習方法や訓練などを考えていきます。読み書きをはじめとした学習のみならず、発達全般からの視点で評価をし、その児童に適した支援や訓練について考えていきます。また行動面においても、同様の視点をもって個別、集団の場面においての支援をしていきます。
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●理学療法士
まずは、ご家庭や学校での運動場面の聞き取りを行います。例えば、“走るのが苦手(走り方がおかしい)”“縄跳びが苦手”“自転車に乗れない”などが挙げられます。こういった運動が苦手な子供さんの中には、膝や肘が曲がる感じ(固有受容感覚)や、体のバランスが崩れた感じ(前庭感覚)が分かりにくい、上手く脳に伝わりにくいといったことが考えられます。バランスボールやトランポリンなどの、全身を使った遊びを通して、こういった感覚を確認し、体の使い方や運動の組み立て方を学習していきます。そして、“運動がたのしい”と思えるような取り組みをしていきます。
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●作業療法士
作業療法では、手先の不器用さや日常生活での困りごとについて遊びや感覚統合療法を用いたリハビリテーションを行っています。例えば、友達づきあいなどの対人関係や、紐結びなど、日常生活での困りごとについて評価し、1人1人に合った遊びなどの支援を行います。また、集団生活の中で基本的な生活習慣を身につけられるよう支援していき、子どもたちの可能性を引き出すお手伝いをおこなっています。
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【 集団活動 】
『しっぽ取り』『だるまさんが転んだ』や『ウノ』などのカードゲーム等、少人数でできる遊びを通して、集団でのルールの理解や役割を学び、お友達と遊ぶ事が楽しいと思えるような活動を行っています。その中で、個別リハビリでは行えない視点での評価や支援を考えていきます。