令和6年度 須崎くろしお病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - - - 17 28 41 128 398 546 329
【定義】
・集計期間内に退院した患者様を集計の対象としています。
・年齢は、10歳刻みで集計(0歳台は0歳以上10歳未満を指します)。
・年齢は、入院日の満年齢となります。
・年齢階級は、90歳以上を1つの階級として設定しています。
・10件未満の年齢階級においては「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
 当院における令和6年度の退院患者数は1500名で、前年度(1409名)より91名増加しています。平均年齢は79.5歳(男性77.2歳、女性81.4歳)でした。当院の入院患者様の特徴としては、60歳以上が全体の93.4%、80歳以上が58.3%と、高齢の患者様が大部分を占めています。地域社会の高齢化が反映され、当院でも高齢者の比率が非常に高い結果になっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術・処置なし 転院以外 48 28.23 17.33 14.58 87.71
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 28 13.86 13.66 0.00 82.75
100380xxxxxxxx 脱水症 27 19.30 10.26 0.00 83.56
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術・処置なし 26 22.89 16.40 7.69 85.77
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術・処置なし 21 48.81 20.78 47.62 89.33
【定義】
・DPCコードとは、診断群分類を表すコードです。傷病名と治療方法(手術や処置など)の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばDPCコードは異なります。
・平均在院日数(自院)とは、病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
・平均在院日数(全国)とは、厚生労働省から公表されている令和6年度における全国のDPC対象病院の在院日数の平均値です。
・転院率とは、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者様の割合です。
・患者用パスとは、疾患ごとに作成された入院診療計画書です。当院では、入院時にお渡しするため、公開はしていません。
・集計結果の公表にあたり、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」にある「指標公開におけるフローチャート」を参照しています。

【解説】_内科
 令和6年度の内科の退院患者数は356名で、前年度(371名)より15名減少しています。
 最も多い症例は、「心不全」で、平均年齢は87.7歳です。高齢者が多く、70歳以上がほぼ100%を占めています。約8割が治癒・軽快退院となっています。内科では、平均年齢が80歳以上の肺炎や誤嚥性肺炎等の呼吸器系疾患が、2割以上を占めています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術・処置・副傷病なし 29 16.83 9.08 17.24 76.38
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術・処置なし 21 32.67 16.40 9.52 81.52
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術・処置なし 18 14.72 9.39 22.22 79.72
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術・処置なし 14 9.21 9.45 50.00 80.21
180030xxxxxx0x COVID-19 副傷病なし 13 15.69 8.02 7.69 88.15
【解説】_外科
 令和6年度の外科の退院患者数は503名で、前年度(445名)より58名増加しています。
 当院外科では、消化器系疾患を中心に治療を行っています。最も多い症例は「イレウス」で平均年齢は76.4歳です。胃管留置や絶食、補液、抗生剤投与により、速やかに改善し、約9割が治癒・軽快退院となっています。
 また、がん治療においても地域の患者様に幅広く対応するため、疼痛コントロールを含む緩和ケアを行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 変形性膝関節症 人工関節置換術等 61 41.77 21.38 0.00 79.11
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 50 61.34 25.29 12.00 84.74
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術なし 47 40.55 19.16 6.38 84.04
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術・処置なし 18 44.39 19.30 5.56 77.83
160800xx99xxx0 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 転院以外 14 29.64 13.56 64.29 90.21
【解説】_整形外科
 令和6年度の整形外科の退院患者数は355名で、前年度(350名)より5名増加しています。
 最も多い症例は、前年度同様にクリニカルパスを使用した「変形性膝関節症」です。70歳以上の割合が93.4%であり、手術目的の予約入院がほぼ100%で、術後状態も安定しています。
 当院では、クリニカルパスを使用して、医療の標準化と平均在院日数の見直しを図っており、手術の実施から術後リハビリテーションまで含めた医療の提供を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)JCS10未満 手術・処置・副傷病なし 15 76.40 18.68 13.33 79.30
010060xx99x20x 脳梗塞 脳血管疾患等リハ等 手術・副傷病なし 14 58.29 16.94 0.00 80.79
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術・処置・副傷病なし - - 7.99 - -
010230xx99x00x てんかん 手術・処置・副傷病なし - - 6.89 - -
010060xx99x40x 脳梗塞 エダラボン 手術・副傷病なし - - 16.89 - -
【解説】_脳神経外科
 令和6年度の脳神経外科の退院患者数は75名で、前年度(72名)より3名増加しています。
 脳外科全体の6割が非外傷性の脳内出血、脳梗塞患者となっています。平均年齢は79.3歳です。地域連携病院と治療計画(地域連携パス)を共有し、在宅復帰に向けた治療を継続的に行っています。

 3位以下は、患者数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「DPCコード」「DPC名称」「平均在院日数(全国)」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障 手術あり 片眼 176 2.01 2.49 0.00 76.28
02006xxx97xxxx 眼の良性腫瘍 手術あり 16 2.00 3.31 0.00 72.75
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 3.08 - -
02001xxx97x0xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術あり - - 7.58 - -
【解説】_眼科
 令和6年度の眼科の退院患者数は211名で、前年度(171名)より40名増加しています。
 眼科の入院は手術目的が多く、最も症例数が多いのは「白内障」です。白内障は全症例数の約8割以上を占め、平均年齢は76.3歳(男性74.4歳・女性78.2歳)です。高齢の患者様が多いですが、片眼ずつの短期入院が基本となり、高齢の方でも手術が可能で視機能の改善が期待できます。自宅への軽快退院も100%と術後成績も安定しています。また、腫瘍疾患の治療では県内唯一の眼腫瘍を専門とする医師による手術を行っています。

 2位以下は、患者数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「DPCコード」「DPC名称」「平均在院日数(全国)」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
【解説】_小児科
今年度は、入院症例がありません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 1 8
大腸癌 - - 1 8
乳癌 - 1 8
肺癌 - 10 1 8
肝癌 - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
・5大癌とは、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌になります。
・UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)によって定められた、(1)原発巣の大きさと進展度、(2)所属リンパ節への転移状況、(3)遠隔転移の有無の3つの要素によって各癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。
・集計対象期間中に複数回入院された患者様も、1例としてカウントしています。
・患者数が10未満の場合は、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「-」(ハイフン)で表示しています。また、種類別の患者数が全て0件の場合は、「病期分類基準」と「版数」について「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
各癌における種類別の患者数が10件未満であり、「―」(ハイフン)で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 40 16.60 79.95
重症 15 27.47 85.53
超重症
不明
【定義】
・重症度は、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類システム(*A-DROPスコア)を用いています。
・患者数が10未満の場合は、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「-」(ハイフン)で表示しています。
・A-DROPスコアとは、下記の5項目のうち1項目に該当すれば1点、2項目に該当すれば2点というように計算し評価点数をつけます(5点満点)。
 評価点数が高ければ重症となります。
 ●A(Age=年齢):男性70歳以上・女性75歳以上
 ●D(Dehydration=脱水):BUN21mg/dL以上または脱水あり
 ●R(Respiration=呼吸):SpO2 90%以下またはPaO2 60Torr以下
 ●O(Orientation=見当識):意識障害あり
 ●P(Pressure=血圧):収縮期血圧90mmHg以下

 軽症:0点の場合。
 中等症:1~2点の場合。
 重症:3点の場合。ただし、意識障害(ショック)であれば1点でも重症とする。
 超重症:4~5点の場合。
 不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

【解説】
 令和6年度の「肺炎」の症例件数は55件で、前年度(57件)より2件減少しています。
 最も多い症例は“中等症”で、全体件数の72.7%を占め、平均年齢は81.5歳で、70歳以上の高齢者の入院が多くなっています。
 市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎の事を指し、成人市中肺炎診療ガイドラインによる重症度分類を用いて判断しています。本指標では、細菌による肺炎が集計対象であり、ウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎等は集計対象外になっています。当院では、中等症が最も多く、重症度が高いほど長期の治療期間を要します。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 26 52.77 86.11 15.15
その他 7 87.43 79.57 0.00
【定義】
・脳梗塞等の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率別に示しています。
・脳梗塞のICD10コードであるI63$の症例について集計しています。
・ICD10コードとは、国際疾病統計分類-第10回修正(ICD10)に基づいて、様々な傷病名が分類され、コード化されています。WHO(世界保健機関)により1990年に採択された国際基準です。
・患者数が10未満の場合は、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
 令和6年度の脳梗塞の症例数は33件で、前年度(41件)より8件減少しています。
 発症日から3日以内の急性期脳梗塞が全体の78.8%と、緊急性のある患者様が大部分を占めています。
 「脳梗塞」とは脳の血管が詰まって脳細胞が死んでしまう病気で、発症から治療までの期間が短いと、実施できる治療法の幅が広がります。早期発見、早期治療が重要となり、治療開始時期が早いほど治療成績が良く、後遺症のリスクも減らすことが出来ます。当院では、早期治療にあわせて、早期離床、早期リハビリテーション開始につなげ、ADL(日常生活動作)障害の軽減、在宅復帰に努めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー交換術・移植術 - - - - -
【定義】
・診療科ごとの手術について症例数上位5位までを集計しています。
・Kコードとは、手術術式の点数表コードです。ただし、輸血は集計外です。
・平均術前日数とは、入院日から手術日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。
・平均術後日数とは、手術日から退院までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術は除外しています。
・患者数が10未満の場合は、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「-」(ハイフン)で表示しています。
・集計結果の公表にあたり、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」にある「指標公開におけるフローチャート」を参照しています。

【解説】_内科
 患者数上位5位までが全て10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「Kコード」「名称」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ切除術 11 0.18 1.18 0.00 67.27
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) - - - - -
K664 胃瘻造設術(内視鏡下) - - - - -
K653-3 内視鏡的食道異物摘出術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
【解説】_外科
 令和6年度の外科の手術件数は21件で、前年度(32件)より11件減少しています。最も症例数が多いのは、大腸ポリープに対する「内視鏡的大腸ポリープ切除術」です。クリニカルパスを用いて、自宅への早期退院が多いのが特徴です。

 2位以下は、患者数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「Kコード」「名称」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 88 2.42 41.95 3.41 79.28
K0461 骨折観血的手術(大腿、上腕、肩甲骨) 42 6.74 51.83 14.29 85.36
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 17 3.53 26.24 5.88 75.30
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 15 7.47 56.27 0.00 87.47
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術 - - - - -
【解説】_整形外科
 令和6年度の整形外科の手術件数は205件で、前年度(193件)より12件増加しています。
 変形性股関節症や変形性膝関節症に対する「人工関節置換術」が88件と最も多く、平均年齢は79.28歳で、70歳以上が約9割を占めています。そのうち女性の割合が高いのも特徴です。クリニカルパスを使用し、早期の在宅復帰を支援しています。
 また、高齢者に多い骨折(大腿骨・上腕)に対する「骨折観血的手術」も多く、骨折による日常生活機能低下を最小限にするため、急性期治療後は回復期ケア病棟または地域包括ケア病棟での十分なリハビリテーションを行っています。
 
 5位は患者数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「Kコード」「名称」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
【解説】_脳神経外科
 患者数上位5位までが全て10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「Kコード」「名称」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズ挿入あり) 176 0.00 1.01 0.00 76.60
K215-2 眼瞼結膜腫瘍手術 13 0.00 1.00 0.00 71.62
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) - - - - -
K216 眼瞼結膜悪性腫瘍手術 - - - - -
【解説】_眼科
 令和6年度の眼科の手術件数は209件で、前年度(170件)より39件増加しています。
 白内障に対する「水晶体再建術」が全体の約8割を占めています。クリニカルパスを使用し、1泊2日入院が典型的な症例です。
また、両眼に白内障を患っている患者様は、片眼の手術後に一旦退院し、後日再入院して反対側の眼の手術を受けられることが多くなっています。
 また、県内唯一の眼腫瘍専門医による眼瞼結膜腫瘍手術(悪性も含む)も行っています。

 3位以下は、患者数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「Kコード」「名称」のみ入力し、その他の項目は「-」(ハイフン)で表示しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
【解説】_小児科
 今年度は、手術症例がありません。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる - -
180010 敗血症 同一 15 1.00
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる
【定義】
・DPCコードは、6桁で集計しています(治療方法は分類に関連しません)。
・入院契機とは、入院の契機となった病気(入院契機病名)であり、DPC病名と入院契機病名が「同一」か「異なる」かにより分けて集計しています。
・「同一」とは、ある病気の診療目的で入院して、その病気の治療を行ったということを表し、「異なる」とは、ある病気の診療目的で入院したが、併発していた、若しくは入院中に発症した違う病気(この指標では、播種性血管内凝固や敗血症、手術・処置などの合併症)による治療が主だったものになってしまったことを表します。
・播種性血管内凝固や敗血症は、DPCで高額な点数が設定されている(=入院医療費が高くなる)ため、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な入院医療費請求)を疑われかねないDPC病名とされています。


【解説】
①播種性血管内凝固症候群
 DICと呼ばれ、様々な重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性のコントロールが十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全や出血傾向がみられる重症の病気です。
 当院では、DPCコードを「播種性血管内凝固」とする場合は、厚生労働省DIC診断基準によるDICスコアや、実施された治療内容および検査値等の推移を総合的に判断し、臨床的に根拠のある診断に基づくDPCコーディングを行っています。
 
 今年度は症例数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「症例数」「発生率」共に、「-」(ハイフン)で表示しています。

②敗血症
 感染症が全身に波及して、生命を脅かすような臓器障害が生じ、重篤な全身症状を引き起こした状態です。
 『敗血症』の出現率は、1.6%(入院契機の病名と同一、異なる合わせて)で、前年度より増加しています。発症率が低い方が良いですが、免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いため、感染コントロールが困難な症例と言えます。入院時の重篤な肺炎や、急性胆のう炎等から敗血症へ移行している症例が大半ですが、抗生剤投与や厳重な全身管理により約6割の患者様が軽快退院されています。
 『敗血症』も『播種性血管内凝固』と同様に敗血症ガイドラインを基準に適正な診療報酬請求を行っています。

③真菌感染症
 真菌によって引き起こされる感染症です。

 今年度は症例数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「症例数」「発生率」共に、「-」(ハイフン)で表示しています。

④手術・処置等の合併症
 手術や処置などの後、それらが基になって起こることがある病気です。全ての患者様に一定の割合で起こり得るもので、医療ミスとは異なります。手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って治療を行っていますが、起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者様に説明したうえで、手術や処置の施行に対し同意を頂くよう努めています。

 今年度は症例数が10件未満の為、「令和7年度病院情報の公表の集計条件等について」の記載に則り、「症例数」「発生率」共に、「-」(ハイフン)で表示しています。

●手術・処置等の合併症の傷病名の内訳
・人工股関節感染
・カテーテル感染
・医原性気胸
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
133 131 98.50
 「肺血栓塞栓症」とは、肺動脈に血栓が詰まる病気です。長時間一定の姿勢をとることにより、血液が滞りやすい下肢の静脈に形成された血栓が肺まで運ばれることから発症します。疾患や手術(処置)のリスクレベルを4段階(低リスク、中リスク、高リスク、最高リスク)に分類し、各々に応じた予防法が推奨されています。
 「肺血栓塞栓症の予防対策」とは、下肢静脈で血栓が形成されるのを防ぐために行う対策です。当院では、医師の指示のもと弾性のある特殊なストッキングを着用してもらっています。また、手術後には下肢に巻いたカフに間欠的に空気を送り込んで圧迫する機械を装着(間欠的空気圧迫法)しています。
 当院で施行された肺血栓塞栓症の予防対策実施率は、98.37%でした。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
101 16 15.84
 「血液培養」とは、血液中に入り込んだ菌を検出し種類等を特定する検査です。細菌の種類が特定できれば、その細菌に合った抗菌薬の使用が可能になります。
 「血液培養2セット」とは、より正確に原因菌を見つけるためには、少なくとも2回(2セット)に分けて血液を採取することが推奨されています。特定された菌に対し、効果がより高い抗菌薬による適切な治療を迅速に開始する為に必要な検査です。
 当院で施行された血液培養2セット実施率は、15.84%でした。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
225 49 21.78
 「広域スペクトル抗菌薬」とは、幅広い種類の細菌に効果がある抗菌薬を指します。抗菌薬は様々な種類があり、細菌の種類を特定して最適な抗菌薬を選択して治療を行います。細菌の種類を特定する検査の結果が出る間に、原因菌として想定される細菌を広くカバーする為に広域スペクトル抗菌薬を使用し、細菌の種類が判明した後に最適な抗菌薬に切り替えて治療を継続していきます。
 「細菌培養検査」とは、細菌の種類を特定するための検査です。
 当院で広域スペクトル抗菌薬を使用した患者様のうち、細菌培養検査の実施率は21.78%でした。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
32065 393 12.26
 入院中は、体力の低下や慣れない生活環境の為に、ベッドからの転落や病室・廊下での転倒が起こることがあります。「転倒・転落発生率」とは、入院された患者様のうち実際に転倒や転落が起こった割合を示す指標です。当院では、ベッド柵の使用や転倒防止マット等でより安全に入院生活を送っていただけるよう改善に努めています。
 当院の転倒・転落発生率は、12.26%でした。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
32065 6 0.19
 入院中の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術等による身体的なものなど様々です。当院では、入院時の転倒リスク評価を徹底し、リスクが高い場合は個別の対策を行います。また研修や環境整備を行い、重大なケガを未然に防ぐよう努めています。
 当院の転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は、0.19%でした。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
159 158 99.37
 この指標は、手術を受けられる患者様のうち、感染を防ぐための薬を適切な時間に投与できた割合を示しています。手術後の感染を防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与と言います。特に、手術が始まる1時間以内に投与することが最も効果的に感染を防ぐことが分かっています。 当院では、患者様に安心して手術を受けていただけるよう、感染予防に取り組んでいます。
 当院の手術開始1時間以内の予防的抗菌薬投与率は、99.37%でした。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
30115 26 0.09
 褥瘡(床ずれ)は、長い時間同じ姿勢で寝ていると、皮膚やその下の組織が圧迫されて傷つき、ただれや潰瘍が出来てしまう状態です。褥瘡は、皮膚の損傷の深さによって段階的に分類されます。d2以上の褥瘡発生率とは、皮膚が浅い赤みを超えて、より深い褥瘡が新たに出来た割合を示す指標です。

・d1:赤みがある程度の状態(皮膚表面のみ)
・d2以上:皮膚の内側(真皮)まで傷ついた状態からそれより深い損傷まで
 
 当院のd2以上の褥瘡発生率は、0.09%でした。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1247 719 57.66
 この指標は、入院された65歳以上の患者様のうち早い段階で栄養状態の確認(体重・食事量・血液検査などを用いた評価)を行った割合を示しています。高齢の方は、入院をきっかけに食欲が落ちたり、動けないことで筋肉が減ることで、栄養状態が悪くなりやすいことが知られています。栄養状態が低下すると、病気の回復が遅れたり、合併症が起こりやすくなります。そのため当院では、入院してから出来るだけ早い時期に栄養アセスメントを行うようにしています。なお、患者様の状態(緊急手術や入院直後で体調が不安定等)や治療を優先した結果、すべての患者様に早期に栄養アセスメントが行えない場合もありますが、早期に低栄養リスクを評価し、適切な介入ができるよう努めています。
 当院の65歳以上患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合は、57.66%でした。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
32065 4701 14.66
 身体的拘束とは、入院中に点滴や酸素チューブを自分で外してしまったり、夜間にベッドから立ち上がって転倒してしまうリスクがある場合、安全を守るため身体の一部をベルトや手袋などで一時的に動かしにくくすることを言います。身体的拘束は患者様の自由を制限する事であり、尊厳のある生活を阻むものです。当院では、患者様等の尊厳と主体性を尊重し、拘束を安易に正当化することなく、職員一人一人が身体的・精神的弊害、社会的弊害を理解し、身体拘束最小化に向けた意識を持ち、身体拘束をしないケアの実施に努めています。なお、当院では身体拘束最小化の指針、行動制限マニュアル等を制定しております。
 当院の身体的拘束の実施率は、14.66%でした。
更新履歴
2025/9/18
初版 作成・公開